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病院薬剤師の仕事内容とこんな人におすすめ

病院で働く薬剤師の仕事、どんな人が向いてるの?

病院薬剤師とは、名前の通り病院や診療所で勤務している薬剤師です。
薬剤師として働いている人のうち、
20%弱が病院薬剤師として病院や診療所で勤務しています。

 

 

同じ薬剤師でも調剤薬局、ドラッグストア、病院など
業種が違うと具体的な仕事内容はわからないものですよね。
ここでは、病院薬剤師の仕事内容について紹介しています。

 

 

 

病院薬剤師の仕事内容は?

 

病院薬剤師の仕事内容は、多岐にわたっています。
患者さんが安心して医薬品を使用することができるように、様々な業務に携わっています。

  • 調剤業務
  • 製剤業務
  • 注射調剤業務
  • 注射薬混合調剤業務
  • 医薬品情報業務
  • 治験業務
  • 病棟薬剤業務
  • 疑義照会
  • 専門薬剤師
  • 薬剤師外来
  • 外来科学療法
  • 救命救急業務
  • チーム医療

 

 

病院薬剤仕事はさまざまありますが、
「急性期病院」と「慢性期(療養型)病院」によって働き方が全く違います。

 

急性期病院

慢性期(療養型病院)

怪我や急な病気・持病が急激に悪化した患者の方々に、手術や検査などの医療を行う病院です。そこで働く病院薬剤師には「高度で専門的な知識と経験」が求められます。
急性期病院の患者の方々は日々症状が変化するので、処方箋や投与すべき薬も日々変わります。当然ながら病状が夜中に急変する事もあります。 病気の症状が変化しやすく、患者さんの入れ替わるスパンが短いことが特徴で、 目安となる在院日数は14日間です。

容態が安定している患者の方々に、継続的な治療と療養を提供する病院です。そこで働く薬剤師には「継続的な治療とホスピタリティ」が求められます。
容態は安定しているものの自宅療養は難しいという方がほとんどですので、ある程度決まった処方や薬を継続的に投与し続けることになります。急性期病院よりも比較的落ち着いた仕事が多く、毎日慌ただしいわけではありません。 患者さんの療養期間が長いので、長期的に同じ薬剤を投薬し続けること、在院期間が年単位となることが多いです。

 

 

急性期病院、慢性期病院、また、病院の規模などによっても業務内容は違いますが、
主な病院薬剤師の業務について紹介します。

 

調剤業務

調剤業務には、外来患者さんの外来調剤と
入院している患者さんの薬を調剤する入院調剤があります。

 

医師の発行する処方せんの内容を確認し、
その内容に基づいて薬の飲み合わせ・副作用・量・飲み方などのチェックを行い、
患者さん1人1人に適した形で調剤します。
必要に応じて病院独自に薬や消毒剤などの製剤を行います。

 

 

注射薬/混合薬の調剤

注射薬は、一般に効果が強く血管内に直接投与されるので
使い方には特に注意が必要になります。

 

薬剤師が処方せんを入院もとに
患者さん一人一人が使用する注射薬を1回分ずつ調剤を行います。

 

注射薬の調剤では、患者さんの検査値や、
年齢、体重、発熱、食事摂取など様々な状況を考慮し、
配合禁忌、投与量、投与速度、投与期間などのチェックを行います。
疑わしい点は医師にも確認し、適切な注射薬が安全に使用されるように注意が必要です。

 

 

医薬品情報業務(DI)

医薬品情報室は、DI室(Drug Information)とも呼ばれ、
医薬品に関する情報 情報を収集・整理・保管する部署です。

 

病院によっては、定期刊行物などを通じて能動的に情報提供を行ったり、
医師や看護師など病院内で働くスタッフからの問い合わせにも対応します。

 

 

病棟薬剤業務

入院された患者さんの持参薬を確認し、
医師が処方する予定の薬と患者さんが服用している薬との飲み合わせは問題ないか、
併用禁忌、併用注意などの相互作用の確認を行います。
またアレルギー歴、副作用歴の確認も行います。

 

薬を使用する際は、 効果や飲み方、起こり得る副作用とその対処法を説明し、
使用後には効果が出ているか、副作用が出ていないかを確認します。

 

その上で安全かつ効果的な形で薬物療法を進められるように
医師とともに処方設計を組み立てていきます。

 

 

薬剤師外来

外来の患者さんがお薬の服用で困っていることはないか、
他の医療機関から処方されている薬がある時には
その服用状況や効果の重なるお薬が処方されていないかなどを確認、
またサプリメント摂取、アレルギーなどについても確認を行います。

 

  

 

 

病院薬剤師に向いているのはこんな人

 

チーム医療に携わりたい人

病院薬剤師は、医師や看護師など医療従事者と接することが多く、
医師や看護師から薬についての質問を受けることもあります。

 

薬剤師が薬の専門家としてチーム医療の重要な一端を担い、
医療現場の最前線で働くことできるやりがいと責任ある仕事です。

 

臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、臨床心理士、栄養士、医療事務など
他の医療従事者に接することができるのは、病院薬剤師ならではの仕事と言です。

 

 

勉強することが好きな薬剤師

急性期病院は、監査さんの臨機応変な対応が求められ、
幅広い臨床経験が積めるため、キャリア志向の強い人には向いていると言えます。

 

医師から相互作用や薬物動態、化学構造式など、
薬について深い知識を求められることがありますし、
薬物療法を理解するためには疾患の知識も必須です。
医師や看護師など医療従事者からの質問に答えるために勉強は欠かせません。

 

 

専門薬剤師を取得したい人

現在、「がん専門薬剤師」「感染制御専門薬剤師」 「精神科専門薬剤師」
「妊婦・授乳婦専門薬剤師」「HIV感染症専門薬剤師」
5つの領域で専門薬剤師が認定されています。

 

認定薬剤師は薬局薬剤師でも取得できるものが多いですが、
これら5つの専門薬剤師を取得するには病院薬剤師であることが必須であり、
学会発表や論文投稿などの申請資格を満たさなければいけません。
専門薬剤師の取得を目指す人は、病院薬剤師になることが必要になります。

 

 

ゆっくり働きたい人(慢性期病院のみ)

慢性期病院は、 継続的な治療と療養を行うため、
比較的落ち着いた仕事が多くなります。
残業や夜勤がなく、休日も規則正しく休める病院が多いです。

 

そのため、主婦の方や子供のいるママ薬剤師など、
ワークライフバランスを重視している薬剤師にはおすすめできる職場です。

 

臨床経験を多く積めるわけではないので、
キャリア志向が強い人にはおすすめできません。

 

 

病院薬剤師の求人を探すには?

 

病院薬剤師の仕事は幅広く、全ての病院で上記の業務があるわけではありません。
病院の特性や規模、運営施設、経営状況などによっても変わってきます。

 

 

例えば、注射剤調剤のための無菌調剤室(クリーンルーム)の運用には資金が必要なので、
無菌調剤室を保有している病院は限られます。

 

 

また、外来患者さんの処方せん業務の割合や有無によって、
病棟業務に携わる量が大きく異なるため、院外処方の割合を確認しておきましょう。

 

 

病院薬剤師のやりがいにつながる入院患者さんの服薬指導をしたくて
病院薬剤師になったのに、「外来調剤ばかりだった・・・」
となってしまうのは避けたいですよね。

 

 

そのため、病院薬剤師として働きたい人は
あらかじめ病院の特徴や内情を詳しく把握するためにも、
転職サイトのコンサルタントに相談することをおすすめします!

 

 

薬剤師転職サイトのコンサルタントは、
実際に働いている薬剤さんからの口コミを聞いたり、病院を訪問しているため、
現場の内部の情報を把握しています。

 

 

転職活動で失敗しないためにも、まずは転職サイトに相談してみてください。
あなた一人では、調べきれないリアル情報をアドバイスしてもらえるはずです。

 

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