医薬品卸で働く管理薬剤師のメリット・デメリットは？
医薬品卸で働く薬剤師は、調剤薬局や病院薬剤師の仕事内容とは全く異なり、
調剤業務は行いません。
医薬品卸で働く管理薬剤師のメリット・デメリットについてまとめています！
医薬品卸で働く管理薬剤師のメリット
幅広い医薬品を身につけることができる
医薬品卸で扱う品目数は、製薬メーカーより断然多く、
専門領域に偏ることなく幅広い知識を身につけることができます。
市販のほとんどの医薬品が集まる場所で働くことができるのは、
医薬品卸で働く薬剤師だけです。
大手医薬品卸では、2万品目もの商品を取り揃えています！
門前薬局の薬剤師は、門前の病院が扱わない医薬品を扱うことはほとんどありません。
病院薬剤師も院内で採用されている医薬品以外は、
多少なりとも知識レベルは落ちてしまいます。
医薬品卸では扱う製品の範囲が広く、
管理薬剤師は薬局や医療機関からの問合せに対してどんな内容であろうと、
きちんと解決に持っていく能力が必要です。
ここまで幅広い医薬品について知識を得られる仕事は他にはないと言えます。
様々なキャリアの選択ができる
近頃の医薬品卸は医療機関の経営のアドバイザーとしての役割も担っています。
医療機関専門の経営コンサルタントとしてのキャリアを目指せるチャンスもあります。
また、希望や実績によっては本社勤務となり、
経営やマーケティング部門に関わりキャリアアップすることも可能です。
医薬品卸で働く薬剤師は少数派です。
一般の薬剤師には得ることのできない経験とキャリアを積むことができるのです。
休みがきちんと取れる
医薬品卸など企業の多くは土日祝日休みで、
ゴールデンウィークやお盆休みも会社が長期休暇を取るので、
休日もたくさんありプライベートも充実させながら勤務することが可能です。
調剤薬局や病院で働く薬剤師とは違い、長期休暇がしっかり取れるのが魅力です。
残業は少なくプライベートの時間を確保しやすい
働く時間が規則的で残業があることもそれほど多くありません。
自分のプライベートの時間もしっかりとることができるため、
仕事とプライベートを両立して働くことができます。
福利厚生が整っており、比較的収入が高い
医薬品卸の給料には幅があり平均的には500万円程度で、
管理薬剤師になると役職手当がつき、最低年収600万円から700万円になります。
企業によっては、800万円以上の年収で働くことができることもあり、
薬剤師の職種の中でも比較的高年収が期待できます。
企業であるため、薬局やドラッグストアに比べ福利厚生も手厚い傾向があります。
医薬品卸で働く管理薬剤師のデメリット
調剤スキルは身につかない
医薬品卸の管理薬剤師は、企業薬剤師のため調剤業務は行いません。
管理薬剤師業務は主に薬品の品質管理を担う、いわば薬の責任者です。
将来、調剤薬局や病院で働きたいと考えている薬剤師は、
そのあたりの事も考慮しておく必要があります。
管理薬剤師が一人ということも多い
薬事法では「常勤で最低一人」としているため、最低基準さえ満たしていれば良いと考え、
必要以上の管理薬剤師を置かないところが多い傾向があります。
これはメリットに感じる人もいれば、デメリットに感じる人もいるでしょう。
事務所に一人ということはやりがいのある仕事を任せてもらえるという一方で、
自分ひとりで行わなくてはいけないので責任が重くなることで、
プレッシャーを感じる人にとってはデメリットになります。
管理薬剤師は移動や転勤があることもある
勤め先の状況によりますが、全国展開をしている卸の場合、
各地に営業所があるため、転勤があることもあります。
全国転勤は稀ですが、エリア限定での転勤の可能性はあるかもしれません。
人間関係で板挟みになることがある
医薬品卸会社では、薬局や病院などの医療機関の他、
製薬会社など様々な職種の人と関わって仕事をします。
幅広い人と関わることで刺激にもなりメリットであると同時に、
「板ばさみになる」というデメリットもあります。
製薬会社と医療機関との間で管理薬剤師が板挟みになり、
人間関係でストレスがかかるケースもあります。
また、同僚のMSと比べ給料がいいため、
MSとの人間関係に気を遣い人間関係でストレスがかかることもあるかもしれません。
医薬品卸の管理薬剤師求人を探す際の注意点
医薬品卸会社の管理薬剤師は、会社によって業務内容に差があるので、
管理薬剤師の業務以外に雑務が多い会社もあります。
必ず事前に会社の内情を調べて、
自分が希望する業務ができるかどうかを確認しておくことが重要です。
卸会社では、医療機関のように薬剤師が何人もいる必要はないので
求人は多くはありません。
管理薬剤師を募集があるのは、
働いている管理薬剤師が辞めるか新しく営業所ができるタイミングです。
求人数が少ないので、
ひとりで求人を探しているだけではなかなか見つけることができません。
卸の管理薬剤師の求人を探したい場合は、
薬剤師転職サイトを利用することをおすすめします！
医薬品卸会社は今後再編によって会社の合併統合などもあるので、
転職サイトのコンサルタントに相談して、再編の動向なども聞いておくようにしましょう。
管理薬剤師のように募集人数が少ない案件は、
公開して募集すると応募者が殺到するため非公開求人になっていることも多いです。
非公開求人は、転職サイトに登録している薬剤師の中で
卸求人を希望している薬剤師だけにコンサルタントから直接紹介されるケースもあります。
まずは転職サイトに登録して、あなたの希望を伝えておきましょう！
転職サイトはどこも同じではありません！
転職サイトをインターネットで検索すると、
たくさん見つけることができますが、どこも同じというわけではありません！
転職サイトによって、企業とのパイプの強さや非公開求人の多さも違います。
医薬品卸の管理薬剤師求人を探すためには、
非公開求人の多い転職サイトに登録することをおすすめします！
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