薬剤師が耳鼻科の門前薬局で働く前に知っておくべき注意点!
耳鼻科は顔から頸部にかけてかけての疾患を診察します。耳鼻科といっても、耳や鼻腔、副鼻腔だけでなく、咽頭や耳下腺などの疾患も扱うため、耳鼻咽喉科と呼ばれることもあります。
耳鼻咽喉科では、花粉症などアレルギー疾患のイメージが強いですが、内科的な治療だけでなく、レーザーを用いた手術や内視鏡手術などの外科的な治療も行われています。
そして訪れる患者さんの年齢層が幅広く、子どもから高齢者までが受診に訪れる診療科です。
耳鼻咽喉科の門前薬局で働く薬剤師は、どのような仕事なのかまとめてみました。
耳鼻科の門前薬局で働く薬剤師に必要なスキル
耳鼻科の門前薬局で働く薬剤師には、どのようなスキルが求められるのでしょうか。耳鼻科の特徴をものに、薬剤師の仕事について紹介します。
子どもが多い職場
耳鼻科は、その名の通り鼻と喉の疾患を見るのですが、実際には小児科に次いで子どもの割合が多いのが特徴です。代表的なものとしては、中耳炎です。まだ鼻をかむことができなかったり、鼻水が耳に流れてしまいがちな小さな子どもは、中耳炎やのどの痛みで耳鼻科に来ることが多いです。
抗菌薬の投薬治療は小児科でも対応可能ですが、専門的な治療を行う場合は、耳鼻科を紹介されます。その他、小児のアレルギー性鼻炎において、鼻をかむことができない子どもに対して、鼻汁の吸引をすることがあります。
子どもは耳が痛かったり、鼻が詰まり体調が悪いことでくずったり、薬局内を走り回ったりすることもあります。子どもの遊び場や本を置いてあったり、まるで小児科のような耳鼻科の門前薬局も多いです。
専門的な薬剤の知識が身につく
耳鼻科の門前薬局で扱う薬は、内科に比べるとかなり少なく150〜200種類程度です。ただ、点耳薬や点鼻薬のような耳鼻科特有の外用薬が処方されるので、これらの投与時は十分に使用方法などを説明する必要があります。
内服薬として、よく投与されるのは、去痰薬や抗めまい薬、抗アレルギー薬、抗菌薬、抗炎症薬などです。耳鼻科は、メニエル病やアレルギー鼻炎、慢性副鼻腔炎などの慢性疾患の患者さんも多いので、1ヶ月以上の長期投薬も多々あります。ただ、処方される内服薬は多くても4〜5種類などで一包化などは少なく、処方パターンは比較的限られています。
耳鼻科の門前薬局で働く薬剤師の注意点
門前のクリニックの混み具合によりますが、耳鼻科は比較的ゆっくり仕事ができる薬局が多いです。ただ、花粉症患者の増える時期やインフルエンザ増える冬のシーズンは、耳鼻科は大混雑します。
待ち時間が長いと患者さんもイライラしてクレームを受ける事もありますので、スピーディーに調剤業務をこなしていかなければいきません。仕事が多いため残業が増えることになります。
調剤に関しては、難しい調製はそれほど多くありません。そのため、調剤に関する知識はそこまで必要としないので、耳鼻科の門前薬局は、調剤未経験の薬剤師の足掛かりとしては意外と適しているのかもしれません。
患児や保護者への投薬には気を遣うべき点があるなど、耳鼻科の門前薬局では小児や保護者への対応うが必要な場合が多いことを把握しておきましょう。
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