薬剤師はコミュニケーションが苦手な人が多い!?
薬剤師というと薬を調剤する仕事がメインなので、あまり接客というイメージがなく仕事を始めた人もいるかもしれませんが、薬剤師の仕事は接客業である部分がとても多いです。
調剤薬局や病院では服薬指導がありますし、ドラッグストアでは医薬品のアドバイスなどで患者さんとコミュニケーションが必要な場面がたくさんあります。
また、薬剤師の仕事に限らず、仕事をやりやすくするためには職場の人間関係が円滑であることはとても重要です。
コミュニケーションが円滑にできればいいのですが、薬剤師の中にはコミュニケーションや人間関係を築くことに苦手意識をもっている人が少なくありません。
- 先輩薬剤師とうまくコミュニケーションがとれない
- 先輩や上司に怒られてばかりで委縮してしまい、報告や相談ができない
- 患者さんへの服薬指導で、患者さんを怒らせてクレームになってしまった
- 病棟の先生や看護師さんから、いつも怒られる
- 接客が苦手で仕事を辞めようか悩んでいる
- 患者さんとの対応が苦手で、毎日の仕事が苦痛に感じている
本当はコミュニケーションを上手く取りたいのにうまくできない…と職場の人間関係に悩みを抱えて毎日過ごしている人がとても多いです。
周りの人たちとうまくコミュニケーションがとれないとつらいものです。毎日仕事に行くのも苦痛になりますよね。
苦手意識を克服したいけど、どうしたら人とうまくコミュニケーションがとれるのでしょうか?
ここでは、薬剤師が職場で人間関係をうまく築く方法について紹介します。
薬剤師がコミュニケーションをうまく築く方法
コミュニケーション能力は、これまでの環境と経験の中で身につけていくものです。
少し意識して練習することで、予想以上にコミュニケーションがうまく進むこともありますので、参考にしてみてください。
コミュニケーションは聞く事がとても大事
コミュニケーションが苦手な人は、「何か話さなければいけない」と思いがちですが、人間関係の構築がうまいひとは人の話を聴くことが上手な人です。
相手の気持ちをくみ取ったコミュニケーションをするには、相手の話を最後までじっくり聞くことが大切です。
もし、あなたが話ベタなのであれば、何か話そうとして相手の言葉を遮るのではなく、相手が言う事に真剣に耳を傾けて聴く事に集中しましょう。
誰しも自分のことを伝えたい、わかってほしいという気持ちをもっているため、自分の話を聞いてくれる人に好感を抱きやすくなりますので、「相手のことを知りたい」「興味をもっている」ということが相手に伝わるように聞くことです。
ただ無言で聞いていると不自然ですので、時折「はい」「そうですね」「なるほど」と相槌を打つようにすれば、相手も話しやすくなりスムーズに話も進むはずです。
明日からでもさっそく試してみてください。
わからないことや疑問点は質問して聞くようにする
わからないことをその場で質問せずに不明なままにしておくと、後になってトラブルになってしまうことがあります。
仕事上で先輩と後輩とのコミュニケーションがうまく取れていないとこのようなことが起こりますし、患者さんとのコミュニケーションでも同様です。
「こんなこともわからないと思われるんじゃないか…」と思うかもしれませんが、聞かないままにしておくと、後で「なんでその時に聞かなかったんだ」「わかっていないのに、わかったふりをしていたのかな」「他にもわかっていないことがあるのでは?」と相手に不信感を与えることになります。
そのため、わからないことはその場で聞く習慣をつけるようにしましょう。
どんな意見でも間違いと決めつけない
自分と同じ意見以外を認めない人は、相手の意見に対して何でも否定から入ってしまいます。
そうすると相手は話そうとする気がなくなり、そこで会話は終了してしまいます。
「それを言っちゃダメでしょ…」ということを言ってしまう人がいます。
会話がうまく続かないな…と思っている人は、無意識に相手の意見を否定していないか自分の言動を振り返るようにしましょう。
先入観や苦手意識をもたないようにする
先輩薬剤師に報告・連絡・相談をしようと思っても、「先輩薬剤師が怖い」「先輩に避けられているような気がする」など怖さや遠慮が先に立ってしまって、なかなか話しかけることができないということはないでしょうか?
ようやく話しかけることができても緊張や怖さで、声が小さくなってしまったり上手く話せないということもあるかもしれません。
人は自分の先入観で相手を判断してしまいがちですが、本当に相手のことをわかっているでしょうか?
コミュニケーションが取れていない関係ほど、相手のことをわかっていないものです。
怖いと思っている相手でも先入観を捨て去って話してみるチャレンジをしてみてください。意外と、うまくいくこともあるものです。
少しずつでも「先入観や苦手意識を持たないようにする」といことを意識しながら実践していくと、それが習慣となり自然に行うことができるものです。
コミュニケーションの上達には慣れが大切
コミュニケーションが苦手な人は「上手くいかないのでないか」と不安になり、気持ちに余裕がありません。
緊張を解きほぐすには経験を積み重ね「慣れる」ことです。
今のあなたに足りないのは、練習、経験です。能力は後からついてくるものです。
ちょっとしたことを意識するだけで、コミュニケーションがスムーズになり人間関係の悩みが解決することもありますので、何か参考になれば幸いです。
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