調剤薬局への転職は簡単だけど気を抜かないで！
調剤薬局数は今やコンビニの店舗数を上回る5万5000店にも上るほど増えており、多くの薬剤師が調剤薬局で働いています。
これだけ多くの調剤薬局があるため、調剤薬局から調剤薬局へ転職する薬剤師も少なくありません。
もちろん、調剤薬局は全国にたくさんあるため、転職すること自体は難しくありません。
ただ、転職しやすい反面、自分の求める環境や待遇をしっかり検討せずに転職してしまうと「職場の雰囲気が悪く、また転職を考えている」「忙しすぎる職場で、続けられそうにない」と後悔することになりかねません。
薬剤師が調剤薬局への転職で成功するコツや注意点をまとめました。
調剤薬局が薬剤師に人気の理由
全薬剤師のうち調剤薬局で働く薬剤師の割合は50％以上であり、薬剤師の中で最もメジャーな勤務先です。
薬剤師にとって調剤薬局の仕事が人気の理由を紹介します。
調剤薬局は基本的に、近隣の医療機関の営業時間に沿って営業します。開業医やクリニックの門前薬局では9時〜19時、大手総合病院の門前薬では9時〜17時などです。
また、開業医の場合は、ゴールデンウィークやお盆、正月などは安実のところが多く、調剤薬局で働く薬剤師も長期休暇をとることができます。夜勤のある病院薬剤師や営業時間の長いドラッグストアと比べて規則的な生活が送りやすいのが魅力です。
チェーン調剤薬局などであれば、店舗の異動が可能です。女性の場合、旦那さんの転勤で仕事を辞めなければいけないケースなどもありますが、そういった場合でも店舗を異動し便宜を図ってもらうことができます。
家庭の事情だけでなく、「職場の上司や同僚とうまくやっていけない」「職場でいじめがある」といったケースでも、店舗を異動することで辞めることなく解決することが可能です。
調剤薬局は薬剤師を確保するため、様々な勤務形態を認めているところが多いです。
契約社員やパートなど、家庭と仕事の両立をしたい女性薬剤師にとっては将来長く働くことができる仕事と言えます。
薬剤師免許を取得している人のうち約6割が女性ですが、調剤薬局で働く薬剤師で考えると女性の割合はさらに多くなります。
上記の理由からも調剤薬局が女性にとって働きやすい職場であることがわかるのではないでしょうか。
薬剤師が調剤薬局を辞めたいと考える理由
先程ご紹介したように、調剤薬局は多くの薬剤師にとって働きやすく魅力的な職場ではありますが、働いている人すべてが満足しているわけではありません。
また、最初は満足していたとしても、働いているうちに不満が出てくることもよくあるケースです。
薬剤師が転職するケースで多い理由を紹介します。
人間関係の悩み
薬剤師の転職理由で最も多いのが、「職場の上司や同僚とうまくいかない」「人間関係が悪い」といった人間関係の悩みです。
調剤薬局は狭い調剤室の中で、数名の薬剤師が毎日顔を合わせて仕事をしています。異動や転勤もよっぽどでない限りないので、決まったメンバーで長い間仕事をすることになります。
また、女性の多い職場であるため、些細なことで人間関係を悪化したり、複雑になることが少なくありません。
毎日過ごす職場での人間関係がうまくいかないと精神的なストレスは相当なものです。そういったストレスに耐えきれず転職に踏み切る人が多いのが現状です。
年収が低い、給料が上がらない
調剤薬局で働く薬剤師の不満のひとつが、「年収が低い」「給料が上がらない」ということです。
薬剤師の平均年収は職種によって異なり、「製薬会社＞ドラッグストア＞調剤薬局≧病院」の順になっています。
特に調剤薬局は昇給が少なく、管理薬剤師等になり手当てがつかない限り長く働いていもなかなか給料が上がりません。
そのため、年収アップを目指して転職するケースも非常によくあるパターンです。
調剤薬局への転職で後悔しないためには
薬剤師が別の調剤薬局へ転職しようと考える理由の多くは、「人間関係」か「年収が上がらない」ということです。
こういった理由で、別の調剤薬局へ転職する場合は、薬剤師転職サイトを活用するようにしましょう。
職場の人間関係は求人情報や外からの情報だけでは、まず正確な情報をつかむことはできません。
そのため、「事前に職場見学をする」もしくは「転職サイトのコンサルタントから職場の雰囲気や人間関係の情報をもらう」ことをおすすめします。
転職サイトのコンサルタントは、これまで転職した薬剤師から職場の雰囲気や人間関係など内部情報についてリアルな情報を集めています。
実際に働いている薬剤師からの情報であれば、かなり信頼できるものですし、できれば複数の転職サイトから情報を集めると総合的に判断できると思います。
薬剤師の市場では、転職の際に「前職の給料を考慮する」ということがよく行われます。
そのため、多くの場合が転職することによって年収アップが可能です。
そのため、同じ薬局で長く働いている薬剤師より、転職して入社してきた若い薬剤師の方が年収が高いという逆転現象も頻繁にあり得る話です。
特に薬剤師の平均年収は都心より地方の方が高い傾向があります。これは、地方は薬剤師不足のため、少しでも高い年収を提示して薬剤師に来てもらいたいと思っているためです。
そのため、薬剤師が不足している地方に転職すれば大幅に年収アップすることが可能です。しかし、いきなり地方へ転職するというのは現実的には難しいことだと思います。
もちろん今と同じ地域の転職でも年収アップは可能です。
まず転職サイトのコンサルタントに、「調剤経験が○年で総合病院の門前薬局で働いていました。転職経験はありません。この地域で転職すると、年収はどれくらいが可能ですか？」と言う風に聞いてみてください。
そうすれば、具体的な年収額を教えてもらえるはずです。薬剤師経験が数年あれば、多くの場合今より高い年収での転職が可能であるはずです。
いろいろなケースを紹介しましたが、今の調剤薬局での不満点を解決するための転職先選びは慎重に行う必要があります。
安易に転職して、違った不満が出てきてしまってはまた転職を考えなくてはいけなくなります。
転職サイトのコンサルタントは、これまで多くの薬剤師の転職をサポートしてきた経験から、薬剤師が転職で後悔する点など気をつけるべき注意点をアドバイスしてくれます。
もちろん転職サイトの登録やコンサルタントへの相談はすべて無料です。
「後悔しない転職」をするためには、しっかりと調剤薬局を見極めることが必要です。調剤薬局への転職に強い転職サイトを紹介していますので、ぜひ登録して相談してみてください！
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