「今すぐ辞めたい！」と思っている新人薬剤師さんへ
薬剤師として働きはじめるとつらいこともありますし、
ストレスや悩みを抱えながら働いている人がほとんどだと思います。
そして、あることがきっかけで「今すぐ辞めたい！」
と考えることがあるのではないでしょうか？
それぞれの職場環境によって、いじめや嫌がらせなどの人間関係や
ミスや失敗をしてしまって職場に居づらい、過酷な労働環境など
様々な理由が挙げられます。
きっとあなたにも、何か当てはまることがありませんか？
「もうこんな環境には耐えられない…」「すぐにでも辞めたい」
と感じた薬剤師はどうしたらいいのでしょうか。
仕事を辞めたいと考えている薬剤師さんへ
薬剤師の転職サイトに相談に来られる人で多い相談が、
「職場に行くのが嫌で、もう辞めたい…」というものです。
誰しも仕事をしていると嫌なことは必ずありますが、
なんとか乗り越え頑張っている人がほとんどです。
しかし、それも限界にきて「もうダメかも…」と思ったら、無理をする必要はありません。
我慢を続け身体を壊してしまっては、元も子もありません。
まずは自分の身体のことを一番に考え、どうしたいのかをゆっくり考えてみましょう。
「今すぐ辞めたい」と思っているのはあなただけではありません
「薬剤師を辞めたい」と相談に来られる方に、
「そういった方はたくさんいらっしゃいます。悩んでいるのはあなただけではありません。
自分を責めないでくださいね。」と伝えると
「他にも薬剤師を辞めたいと思っている方がいるのですね。」
とホッとされる方がほとんどです。
これまでに「今すぐ辞めたい」と相談に来られた薬剤師さんの体験談をご紹介します。
職場の人間関係がうまくいかない
新卒で調剤薬局に正社員で働き始めて半年の薬剤師です。
職場は50代と40代の女性薬剤師と私の3人で働いています。
年齢が離れているので何の話をしていいのかわからなからず、
少しでも馴染もうと思って2人が話している時に加わろうと努力したこともあります。
しかし、会話が続かなかったり、気まずい雰囲気になり、うまくいきませんでした。。
普段は普通の声で話しているのに、
私が休憩室に入ると急に小声で私に聞こえないように話したり、
明らかに私のことを言っているのがわかるように話しています。
仕事でミスをすると「そんなこともできないの？」と嫌味を言われます。
毎日、職場に行くのが辛くてすぐにでも辞めたいです。
仕事で大きなミスをしてしまった
新卒で希望だった病院薬剤師として働き始めました。
仕事は忙しかったのですが、憧れの病院薬剤師になれたこともあり、
なんとか頑張ろうと毎日の仕事をこなしていました。
覚えることが多く、業務時間では到底こなせないため自分で勉強していますが、
先輩薬剤師に怒られ自己嫌悪になることもよくありました。
そんな中、大きなミスをしてしまい、先輩薬剤師や上司だけでなく、
医師・看護師からもひどく怒られました。
それ以来、仕事をするのが非常に怖く、
先輩や看護師からも「安心できない」と言われどうしたらいいのかわかりません。
仕事が忙しすぎる
ドラッグストアに勤めて3年目です。9時〜21時までの店舗でシフト制なのですが、
21時の店が閉まった後に品出しを行ったり、23時になることもあります。
ドラッグストアが忙しいことは覚悟していましたが、
想像以上の忙しさと激務で身体も限界に来ています。
仕事終りは足もパンパンになって疲れ切っていますし、
異動も多く、ヘルプでは片道1時間はんかかるような店舗に行かされることもあります。
年収は確かにいいのですが、休みの日も疲れて遊びに行くこともできないので、
何のために働いているのかわかりません。
辞めたい理由は今の職場環境であることがほとんど
いろいろなケースがありますが、
「辞めたい」と相談に来られた薬剤師さんのお話を聴いていて感じることは、
「今の職場環境がつらい」ということです。
「辞めたい」と相談に来られる方の中には、
「今の職場の方と話し合って、条件を改善」された人もいれば、
「今の職場で続けることは難しい」と判断し、
新しい職場への転職」という道を選ばれた人もいます。
ただ、皆さんに共通していたのは、
「薬剤師を辞めたい」ということではなく、「今の職場を辞めたい」ということでした。
これを読まれているあなたの場合はどうでしょうか？
薬剤師を辞めたいのではなく、
「辛い、苦しいと感じている今の職場環境」が改善できれば、
解決できるのではないでしょうか？
3年我慢する必要はありません
「石の上にも3年」ということわざがあるように、
「入社3年は続けるべき」と言われることがあります。
仕事で一人前になるには1万時間必要と言われていて、
1日10時間で3年働けば7500時間程度になります。
ですので、3年は続けないとどこへ行っても通用しないと言われるのですが、
薬剤師についてはそう言えない部分もあります。
サラリーマンや一般の仕事で会社や業種が変われば、
仕事内容も全く違う物になります。
しかし、薬剤師の場合は調剤薬局や病院ドラッグストアなど
「薬を調剤する」仕事であれば、
転職しても薬剤師として調剤経験を積み重ねることができます。
確かに病院やドラッグストアでは仕事内容の違う部分は出てきますが、
調剤薬局から調剤薬局であればほぼ近い業務ができるため、
同じ職場にいる必要性は全くないのではないでしょうか。
体力的な負担や精神的に辛い思いをするのであれば、
3年にこだわらず新しい職場を探すべきだと思います。
今の職場を辞める前にしておくこと
もし、あなたが今の職場をすぐにでも辞めたいと思っている場合でも、
感情的になってすぐに退職届を出すのはちょっと待ってください。
勢いで辞めてしまう前に、次の職場について事前に準備をしておくことをおすすめします。
もし離職した後、次の職場で仕事を開始するまでに期間があいてしまうと、
自分自身で保険の手続きをしなくてはいけません。
そういったことを考えずに辞めてしまう人が多いのですが、
健康保険を国民保険に、年金を国民年金に加入するためには
市役所に行ったりする必要があり、保険の手続きは非常に面倒なのです。
また、次の職場がなかなか決まらず定期的な収入が途絶えると、
精神的なの余裕がなくなり、焦って次の職場を決めしまい、
後から後悔する可能性が高くなります。
そうならないためにも、辞める前に転職サイトのコンサルタントに相談して、
求人情報を紹介してもらい次の転職先の目途をつけておくようにしょう。
転職サイトのコンサルタントは、多くの薬剤師の離職に携わっていますので、
保険関係の手続きも相談してみるといいと思います。
求人の紹介だけでなく、保険の手続きやおすすめの退職時期など
転職のプロならではの話を教えてもらえますのでぜひ相談してみてください！
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