薬剤師がメディカルライターとして働くメリット・デメリット
メディカルライターは、薬剤師としての知識を活かして、医療に関する文章を作成する仕事です。
製薬会社から依頼される承認申請の書類や添付文書、インタビューフォームを作成したり、
新しい製品のキャッチコピーや販促物の作成、
その他にも雑誌に記事を掲載するなどやりがいのある仕事です。
ここでは、薬剤師がメディカルライターとして働く上でのメリット・デメリットを紹介します。
メディカルライター薬剤師のメリット
在宅で仕事ができる
メディカルライターの勤務先は、製薬会社や医薬品メーカー、
医療系の広告代理店などが主となっていますが、
最近は在宅のメディカルライターに仕事を外注するケースも増えて来ています。
メディカルライターは製薬業界や医療業界において必要な仕事ではありますが、
メディカルライターとして働く薬剤師はまだまだ少ない状です。
売り手市場の職場であるため、
メディカルライターを求める企業ライターとして働く薬剤師を集めるために
「在宅勤務」を認めていることろもが増えてきています。
原稿や文書、報告書を納期までに提出してもらうことができれば、
勤務場所は問わずに仕事できます。
子供がいて、在宅で仕事がしたいと考えている薬剤師さんには、
メディカルライターは狙い目のお仕事だと言えるでしょう。
需要が高い
メディカルライターは新薬の承認申請の書類作成をしたり、
新しい医薬品の販売促進のためのパンフレット作成や広告のキャッチコピー作成など
製薬会社にとって非常に重要な存在です。
しかし、多くの薬剤師は、調剤薬局や病院、ドラッグストアに就職をしていて、
メディカルライターになるという人は、非常に稀です。
そのため、薬剤師資格を持ったメディカルライターは、貴重で需要の高い存在です。
フリーランスで働く事が可能
正社員としてメディカルライターを経験した後、フリーランスになるという選択肢もあります。
フリーランスという働き方に魅力を感じる人は多く、独立して製薬会社と契約を結んだり、
広告代理店と業務委託契約を結んでフリーランスになる人が多いのがメディカルライターの特徴です。
フリーランスでも仕事の案件が入ってくるということは、
正社員のメディカルライターの人数が少ないという証拠でもあります。
フリーであれば、企業の年収に縛られず高額年収もチャレンジできるので、
夢のある仕事だと言えます。
給料が高く、高額年収が狙える
正社員として働くメディカルライターの場合、
未経験の転職でも年収400万円〜という案件が多く、
平均年収は500万〜700万円程度です。
薬剤師の他の職種と比較しても、かなり高めに設定されています。
メディカルライターは需要が多い割に、メディカルライターになる薬剤師が少なく
売り手市場のため年収が高くなります。
また、メディカルライティングには、専門的な知識も必要ですし、
臨床データなどをまとめ資料を作成するのは大変な仕事です。
フリーランスになれば頑張り次第で、1000万円も夢ではありません。
薬剤師として現場の知識が活かせる
メディカルライターの仕事は、調剤薬局や病院など
薬剤師としての現場の知識が活かせる仕事です。
現場経験がない人より実際に働いた経験がある方が、
働いている薬剤師さんや患者さんのニーズがわかります。
また、新しく販売する医薬品が従来の医薬品に比べて
「どのように違うのか」、「現場の薬剤師さんにとってどのようなメリットがあるのか」
といったことを把握できるので、キャッチフレーズや資料に活かすことができます。
英語力が身につく
会社によって、英語の資料を読み込んだり、英語で資料作成をすることもあるので、
実践的な英語力、文章力が身につき、他の業界や外資への転職の幅が広がります。
他にも医療翻訳などの仕事に転身して、
在宅で仕事をしたりフリーランスになり独立する事も可能です。
幅広い職業の人と出会える
薬剤師として病院や調剤薬局で調剤業務をする場合、
仕事で主に関わるのは薬剤師、医師、看護師など医療関係者や、
それ以外でも製薬会社のMRや医薬品卸会社のMSなど製薬関係者がほとんどです。
しかし、メディカルライター薬剤師は、広告代理店や出版社で働くこともあるので、
医薬品とは全然関係のない分野の人たちと一緒に仕事することもあるので、
医療業界以外にも見識を広げることができます。
また、フリーランスになり独立すれば、
医療系の分野以外でも一般誌やウェブで活躍している人達と
一緒に仕事をすることも可能です。
自分の興味のある分野でライターとしての幅を広げることができるのが魅力です。
メディカルライター薬剤師のデメリット
調剤業務はできない
仕事内容が病院薬剤師や調剤薬局での仕事とは異なるため、
調剤業務や薬や患者さんと直接関わることはできません。
将来的に調剤薬局で働きたい人は、その点は考えておく必要があります。
製薬会社からの仕事をするので、医薬品には間接的に関わることはできます。
最初は思ったような仕事ができないこともある
初めのうちは、事務し作業や細かい仕事が多く、新しい製品のキャッチコピーを考えたり、
薬剤師や医療系の雑誌に記事を掲載したりする仕事は、最初は回ってこないこともあります。
そういったことを積み重ねて信頼されるライターになりますので、そういった覚悟は必要です。
仕事の忙しい時期もある
医薬品の承認資料書類作成の遅れが承認の遅れにつながるので、
スピードも求められる仕事です。
また、新製品の発売前には、パンフレットや添付文書、インタビューフォームなど
様々な資料を用意する必要があり、
納期も厳しく短期間で集中的に作成しなければいけないこともあるので、
忙しい時期は数人がかりで取り組むこともあります。
薬剤師がメディカルライターになるには？
メディカルライターを目指す薬剤師は少ないため、
需要に供給が追い付いていないじょうたいです。
そのため「在宅業務」や「土日休み」、「未経験」「高額年収」など
希望に応じた求人も見つけることが可能です。
未経験でメディカルライターへの転職を考える場合は、
やはり研修体制が整っている求人を選ぶことをおすすめします。
お給料や条件がいいからときちんと調べずに選んでしまうと、
「研修が全くなく、仕事についていけない…」ということにもなりかねません。
求人先の細かい情報を入手するためにも、
転職サイトのコンサルタントに相談することをおすすめします。
コンサルタントは、毎日多くの薬剤師の相談にのっています。
薬剤師のメディカルライターは、未経験で転職する人も多いので、
実際に転職した薬剤師からの情報や口コミから、
リアルな会社の情報をアドバイスしてもらえるので失敗のない転職が可能になります。
メディカルライターに転職したい薬剤師さんにおすすめの転職サイトをまとめていますので、
ぜひ参考にしてください。
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